歯周病とは

知っておきたい歯周病の基礎知識

歯周病とは、歯を支える周辺の組織(歯周組織)に起こる病気の総称で、歯の周りの組織が炎症を起こす「歯肉炎」と、それがさらに進行して炎症が深部にまでおよび歯を支えている歯槽骨が溶けだす「歯周炎」の2つに分けられます。

歯周病は「沈黙の病気」とも言われ、初期ではほとんど痛みがなく、知らず知らずのうちに進行していく恐ろしい病気です。早期発見によって完治は可能ですが、放置してしまうと歯を失ってしまうだけでなく全身へ悪影響をおよぼし、重大な病気を引き起こす原因になることもあります。

歯を失うだけではない歯周病の恐怖

歯を失うだけではない歯周病の恐怖

歯周病菌がつくる毒素や炎症の原因物質は、歯周病の病巣から血液中に入り込んで全身に影響をおよぼし、心臓病や脳血管障害、肺炎といった重大な病気、低体重児出産などを引き起こす原因になります。

高齢出産の場合に低体重児出産になるリスクは2倍、飲酒習慣がある場合のリスクは3.5倍と言われますが、重篤な歯周病を有した母親の場合、低体重児出産のリスクは、なんと7倍にもなります。歯周病菌が引き起こす全身への悪影響をなくし、病気の発症と進行を抑制するためにも、歯周病についての正しい知識を持って口と歯をケアすることが大切です。

知っておきたい歯周病関連情報

歯は「歯肉」「歯根膜」「歯槽骨」「セメント質」の4つの組織=歯周組織により支えられています。歯周病によって冒されるのは、この部分です。

知っておきたい歯周病関連情報

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歯肉 ピンク色にみえる部分で、皮膚と同じように外からの刺激や細菌から歯や骨を守っています。歯周病になると、腫れたり赤くなったり、膿が出たりします。
歯根膜 歯と歯槽骨をつなぐ繊維の束で、咬むときに歯に加わる力をクッションのように受け止める役目もあります。歯周病になると、繊維の束が切れていきます。
歯槽骨 歯を支えている顎の骨で、歯根膜によって歯とつながっています。歯周病になると、歯周病菌の出す毒素により溶けていきます。
セメント質 歯根の表面を構成する組織で、歯根膜がここに入り込むことによって歯と付着しています。歯周病になると、歯周病菌の出す毒素により破壊されていきます。

歯周病菌は、「歯周ポケット」とよばれる歯と歯肉の間の溝の部分で繁殖します。この部分は汚れが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい場所なのです。歯周組織を守るためには、この歯周ポケットのケアが重要になります。